2025年8月30日

British Fair (英国展)

 

日本橋三越の英国展。1年ぶりの訪問です。本館の中央にぐるりと回された回廊には椅子やテーブルが配置され顧客はゆっくり休憩しながらお買い物を楽しめます。
創業以来顧客の立場で店づくりを考える老舗の余裕を感じました。創業353年の歴史にも敬服します。

MItsukoshi department store has 353 years' history. I respect their long-standing business. I suppose their concept which has been working together with customers. It is the reason of their history.




英国展の会場へ。人混みとスコーンを提供するお店たちの活気に圧倒されました。スコーン人気は衰えませんね。バリエーションもすごくてイギリス人が見たらびっくりするかもしれません。日本人は器用で一つの種から様々な味を生み出す才能がありますね。





今年も大人気のスティルルームスのコーディアル。私が訪ねたときはほぼ完売でした!周囲のスコーンショップの中でひときわ異彩を放ち目立っておりました。











ローズコーディアルに続いて英国の美味しいものコンペティション、Great Taste で賞をいただいたグレープジュース。












スティルルームス茶園のティーリーフから生まれたお茶も好評です。
Great Tasteの星付きのラベルが眩しいですね!











この夏リリースしたピーチシードル。アルコール分6%の立派なお酒です。冷たく冷やして食前酒に。さっぱりした軽やかなお味。お酒好きにはたまりません。

ポタリーカフェでも近日中にご提供いたします。お楽しみに。







おまけの写真。
英国展から一夜明けて。ポタリーに早速シードルの納品がてら遊びに来てくれました。仕事仲間であり友人のスティルルームスの田中公子さん。春は薔薇やハーブを。初夏はお茶を。夏から秋にかけては葡萄と桃を。育て収穫し美味しいものに変身させる天才です。
いつも自然体だけれど働き者のスーパーウーマン。何時お会いしても楽しくて話が尽きません。

2025年8月29日

Bertie's holiday (バーティの夏休み)

 

ちびっこバーティが過ごしている山の家。庭には先代バーティのお墓があります。時折ちびっこが先代のお墓を考え深げにじっと見ています。まるで心の中でコミュニケーションをしているかのよう。可愛い姿に笑えます。



先代が旅立って6年。墓石も経年していい感じになってきました。懐かしいバーティのこといつまでも忘れないからね。ちびっこ君のこともね。
鎌倉山は衰え知らずの猛暑なのでもうしばらく山で夏休みを過ごします。



Our ex-Burty passed away 6 years ago. After his departure Bertie joined our family and make us happy. Both look very same but have different character. We love both.




2025年8月28日

Free Range (自由な暮らし)

 

夏の始めにイギリスを旅したときキッチン付きのアパートを借りたので朝ご飯は自炊していました。朝食の定番の卵。可愛いパッケージには必ずFree Rangeという記載があります。数年前まではもっと安価なブロイラー製も棚に並んでいたけれど近年スーパーの棚からブロイラーは姿を消しつつあるようです。


放し飼いにして自由に餌を食べて暮らしている鶏の卵は殻が硬くてフライパンの縁に当てても中々割れません!見た目も美味しそうですね。











以前イギリス人の友人とスーパーへ行ったとき卵コーナーで彼女が”Free Rangeを買ってね。多少高くても皆がそれしか買わなくなればブロイラーが無くなるから。”と話していたことが印象的でした。このことは牛や豚たちへの対応にも同様で生きている時に楽しく暮らさせたいという考えが根付いているのだと思います。

English eat lots of eggs from breakfast to dinner and puddings need them as well. Eggs are essential food in English cuisine.







昨日スーパーで購入した卵。大きさも形も均一で綺麗。でも殻が薄くて持ち帰る途中で割れてしまった卵を見てイギリスの幸せな鶏たちを思い出しました。









2025年8月23日

August Garden (8月の庭)

 

猛暑の日々。お昼間は陽射しが強すぎて危険なほど暑いのでお庭の水遣り時間は日暮れ時になりました。

ちょうどお店を閉めるころなので気持ちものんびり。





足元まで草花が生い茂る状態は植物たちの根元が乾かないようにとの工夫です。日中は虫たちも葉の陰に隠れて暑さを凌いでいるので雑草もこの時期は味方につけなくてはなりません。





暑さに負けずに咲いてくれる花。強いなと感心しきりです。写真は昨年からポタリーガーデンの夏の定番になったセロシア。長く咲き続けることも嬉しいことのひとつです。零れ種で来年も戻ってきます。お薦めの花。








白のフロックス。耐寒性、耐暑性に優れた宿根草です。色は様々ですがポタリーガーデンでは暑い盛りに咲くから白を増やしています。多年草の西洋フジバカマ(ユーパトリウム)も可愛い花を付け始めました。今年は一層領土を広げているからユーパトリウムの海が見られそうです。








初夏に咲くオルレアと同様に晩夏に花開くユーパトリウム。どちらも多年草で毎年戻ってきてくれるけれど強すぎて他の花たちの居場所を横取りしがちです。本当は間引いて数を減らさなければならないのですが頑張っている姿を見ると中々手が伸びません~。でも来年は平和的に領土の調整したいなと考えています。

Some flowers are very fond of our garden. It results they are spreading all over and disturb others.
Early summer Orlaya were very energetic and killed one rose. I learn we have to peacefully pick up some of them to save other flowers.


2025年8月21日

Blue Willow (ブルーウィロー)

 

毎日気になっていたポタリーショップのディスプレイをようやく変えました。

入り口を飾るのはイギリスで未だ衰えぬ人気を誇るブルーウィローのティーセットです。





英国の陶磁器の歴史が本格的に始まる18世紀。中国から届いた陶器の繊細な美しさに英国の人々は大変感銘を受けたと聞きます。オリエンタルな世界への憧れから生まれたBlue Willow (ブルーウィロー)は空前の人気を博し19世紀にはウェッジウッドやスポードを始め400を超える会社で同じパターンの食器が作られました。

写真はChurchill(チャーチル)のウィロー。1818年に最初のウィローを作って以来現在も変わらぬパターンと色で製作を続けています。



ポタリーショップで取り扱っているものはアンティークではありませんが状態の良好なコレクタブルのティーセットです。ぽってりとした質感と白い生地が英国陶器の美しさを表現しています。

Blue Willow pattern is one of the best sellers in England. In the late 18 centuries, it surged in popularity and still now has been popular.


他のパターンと区別するためウィローの食器には白いエンボスマークが押されています。

このティーセットは今年の夏の始めに訪ねたRyeのアンティークショップで購入しました。ショップのマダムからチャーチル社の歴史の話など聞きながら神妙にお品を受け取って参りました。
マダムからチャーチル社の名前はウィンストンチャーチルの名前から命名されたと聞きました。特に親戚ではないけれどチャーチルが誕生した町で会社を興したからとのこと。こんな話を聞けるのも買い付けの楽しみのひとつです。


おまけの写真。
Jane Hogbenの陶器たち。Ann Hogbenが作ってくれたバーティと一緒に皆様をお待ちしています。



2025年8月18日

Fig (実の生る木)

 

雲一つない青空が広がる鎌倉山です。今日の最高気温は33度とのこと。でも木陰に入ると風が気持ちよく季節の移ろいを肌で感じます。







涼しい木陰を作るイチヂクの木。今年も沢山実が生りました!










今朝の収穫。ドライイチヂクにしてサラダに入れたりイチヂクタルトに変身させてカフェで活躍してもらう予定です。毎日採れるので食べきれない分はイチヂクジャムに。
無花果はカルシウム、ミネラル、マグネシウムなどを含み植物繊維も豊富だと聞きます。美味しいだけでなくしっかりお仕事もしてくれます。







ここ数年はまっているイチヂク茶。葉を乾燥させただけのシンプルなものですが実と同じ香りがし喉越しさわやかなお茶です。ポタリーでは冷たく冷やしてアイスティー代わりに皆でいただいています。

お茶も実と同様に美肌や体を元気にしてくれる効用があります。ご興味がございましたら葉をお分けしますのでお声かけくださいね。

Fig fruits have various health effects. We use them for preserves and its leave for teas. 


2025年8月16日

Traditional Foods (ポタリーの週末カフェメニュー)

 

お盆休み最後の週末を迎えました。週末カフェのために朝からケーキやセイボリーフードをせっせと作ってます。本日も2種類のキッシュの他にソーセージロールを焼いてあります。

イギリスのファーストフードの定番のロール。ポタリーのソーセージは脂分を少なめにハーブとスパイスがたっぷり入っています。何度食べても飽きなくて今日もお昼にいただきました!




中身が違うだけで多様なバリエーションを楽しめるキッシュ。生地にひと手間かけているのでこちらもロングセラーのお味として人気があります。
今日はモツァラレラとシラスでさっぱりと。












何種類ものフードをひとりで作ってくれるスタッフ。お料理好きな彼女のセンスから生まれる美味しいモノたちに週末は舌鼓を打ちっぱなしです。

Our tearoom is open over weekends. We make different taste of foods which are mostly traditional English bakes. 





おまけの写真。
ポタリーカフェで一番人気のアフタヌーンティー。
お庭に咲く季節のお花と共にお楽しみいただいています。贅沢な時間を過ごしながらお花を見ていただけることも嬉しいことのひとつです。

Our Afternoon Tea plates have not only foods, but also seasonal flowers from the garden. Now summer flowers are in bloom and will soon change to autumn flower.











2025年8月14日

Obon week (お盆休み)

 

巷はお盆休みに入りました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

山の家で夏休みを過ごすバーティは雨の日も元気にお散歩三昧。鎌倉山では肥満犬と言われていましたが体重も落ちすっきりしました。




お盆になると見かける日本の景色のひとつ。ご先祖様をお迎えするための野菜のディスプレイ。子供の頃訪ねた田舎の祖母の家で家の入口にキュウリやナスのお飾りをしていたことを思い出します。ご先祖様をお迎えするときは早くいらしてほしいからキュウリの馬に乗ってきていただく。お帰りはゆっくりとナスの牛に乗って戻っていただく。のんびり優しい祖母の話を思い出します。日本のお盆は宗教的な意味合いよりももっと素朴な優しい文化だと思います。


ポタリーはお盆休み中も通常営業をしています。木曜日は仕込みのためカフェはお休みですが明日金曜日から週末にかけて扉を開けます。お盆を過ぎると急に季節は秋に向かいます。さわやかな風の吹く鎌倉山へぜひ遊びにいらしてくださいませ。

Some said climate changes after Obon, at the mid August, even it is still hot in daytime, we feel fresh breeze in the air and hear the insect chirping in the evening.

2025年8月10日

English Fair in Haramura (原村の英国展)

 

原村ワンズワースで毎年開催されるEnglish Fair (英国展)。今年10周年を迎えます。






ワンズワースオーナーの佐藤初代さんと”何か楽しいことをしましょうか”とほんの思い付きで始めたフェアが10年経って大きな人の和に繋がりました。
原村ワンズワースでのイベントは今年が最後になりますがここで出会った素晴らしい方たちとのご縁はこれからも続くことと思います。








マダムハッティーの企画で26日、27日の2日間のみワンズワースの夏のお庭でアフタヌーンティーをご提供いたします。
1日限定15名様まで。ご興味がおありの方はお早目にご予約をお願いいたします。










ポタリーからも昔懐かしいイギリスのロックケーキをお出しします。参加者の方たちのセンスの盛り合わせ。ぜひお楽しみ下さい。





English Fair in Haramura will be held from 26th to 28th September. We celebrate 10th anniversary. Please come to join us for fun!







2025年8月9日

Collectables in fifties (古き良きモノたち つづき)

 

戦後作られた食器たち。特に50年代から60年代に作られたものはコレクターたちに人気があり呼称をコレクタブルとし大切にされています。

写真はパイレックス社が50年代に作ったガラスのディッシュです。大きなグリーンボウルにフルーツサラダや夏のプディングを入れ小さいボウルに取り分けていただいたのだろうなと想像します。



戦争で疲弊した世の中を元気づけるかのようにこの時代の食器は色が美しくフォルムはシンプルだけれど大人っぽい可愛さが満載です。



同じくフィフティーズを代表するWoods社の業務用食器。戦後大量生産され教会や公民館、学校給食の場で活躍しました。グリーン、ブルー、イエローの3色のうちグリーンをポタリーカフェで使っています。業務用だけあってとても丈夫。割れにくいから重宝しています。

写真は最近めったにお目にかかることがなかったブルーです。シンプルな本体の割に持ち手が繊細なことも人気の所以です。



Woods社が生産するとき3色にそれぞれ名前を付けました。
ブルーはIris(アイリス)
イエローはJasmine(ジャスミン)
グリーンはBery(ベリー)
イギリスらしい花の名前付きの食器たち。ポタリーにて好評販売中です。

Collectables made in fifties are now on sale at House of Pottery shop. They have simple shapes and bright colors. How lovely!

2025年8月7日

August Garden (8月の庭)

8月の庭。涼し気なグラス(Grass)たちの饗宴開催中です。土が乾かないように暑い陽射しから花たちを守る頼もしいリーフはしばしば切り花の代わりにショップや自宅のディスプレイにも登場します。











もちろん花たちも頑張っています。
足元をグラスたちに守られながら毎日成長を続けるセロシア。六角トラノオと共に出番待ちです。








お盆が過ぎる頃秋の花たちが急に大きくなり季節が変わることを知らせてくれます。
猛暑の日々が続きますが花たちはしたたかに次の季節の準備をしているのですね。

August Garden looks green. Grasses protect flowers from strong sun beams. Flowers are growing and waiting for the turn.