皆様こんにちは。
先週の日曜日に鎌倉山にある扇湖山荘の庭園が一部の地元の人々に公開されるというニュースを聞きました。めったにない機会なので早速訪れました。
鎌倉山の南側に面する広大な斜面を利用した庭園はゲートをくぐってから母屋までずっと登り坂です。
途中、たくさんの見せ場が作られており散策するお客様を退屈させません。写真は椿園と呼ばれていました。陽当たりの良い場所に手入れの行き届いた椿たちが林を作っていました。
椿園を過ぎると伏見亭と呼ばれる別棟の茶室にたどり着きました。この建物は昭和9年に伏見宮邸から移築されたそうです。上品で控えめな雰囲気でしたが建物の美しさに感動しました。本物のみが持つ威厳ですね。
伏見亭を過ぎると竹林が始まります。あちこちから筍が顔を出していました。春ですね。
鎌倉山にもまだこんなに山深いところが残っていたのには驚きました。
ようやく本館が見えてきました。南側に向かって思い切りテラスがしつらえていました。まるで舞台のようなので京都の清水寺を思い出しました。
こちらの母屋も昭和9年に飛騨高山から移築し建設したそうです。昨今は鎌倉でも古民家ブームですがこちらの建物は古民家の極みでした!
元は養蚕を営む民家でしたが移築後に大江新太郎、森口三郎両氏の設計により現在の形に改装されました。
ゲートを入ってからおよそ30分(ぶらぶら寄り道もしました。)で本館の玄関に到着。
玄関ホールを見ただけでこの家の全貌が解りますね。
柱も梁も床も漆が施され長い年月による劣化を防いでいました。
本館1階のテラスから見える景色です。鎌倉山の向こうには材木座から逗子に続く海が見えます。
この海が扇のように広がり海なのに湖のように見えることから扇湖山荘(センコサンソウ)と名づけられたそうです。
この庭園と建物は近年鎌倉市へ寄贈されました。広大な庭園の維持管理は鎌倉市の造園業界がしています。
先日私たちも緑基金(鎌倉の緑を守る)に寄付をさせていただきました。ハウス オブ ポタリーへ来てくださった皆さんからの募金です。ありがとうございました。