皆様こんにちは。 今日もまた素敵な方をご紹介いたします。
今回ご紹介する方はイギリス文学者の出口保夫先生です。遠い昔、私が英文学を勉強していたころ出口先生のご本は愛読書でした。先生の視点で見たイギリスのお話がとてもおもしろく奥深く、いつかお会いしてお話をお聞きしたいなと憧れておりました。
先生は鎌倉在住でいらっしゃるのでこの度知人の紹介でお訪ねする機会をいただきました!
先生はイギリスロマン派の詩人の研究者でいらっしゃいます。キーツがお好きだとおっしゃっていました。”豊かなもの、美しいものは永遠の喜びだね。”とおっしゃる先生は83歳の今でも若々しくて素敵でした。イギリスに魅せられてコツコツ研究をつづけているんだよと先生がおっしゃると改めてイギリスの奥深さを感じます。
今ワーズワースの自伝を執筆中です。膨大な資料に囲まれてこつこつ書き続けられています。先生の言葉も文章も知的な美しい日本語が溢れていました。美しい言葉は文化を表しますね。
出口先生は紅茶の大家でもいらっしゃいます。何冊も紅茶の本を出されているだけあって紅茶が大好きだそうです。A nice cup of tea (一杯のおいしいお茶)が生活を豊かにしてくれるねとおっしゃって自ら大きなティーポットでお茶をふるまってくださいました。
さすがにこだわっているだけありあんなに美味しいお茶は初めていただきました。先生がお気に入りのロイヤルウースターのティーセットは今は廃版になってしまいました。この柄のティーセットの挿絵を息子の雄大さんがお描きになった紅茶の本を私は持っています。大切に使われているのだなと嬉しく思いました。気に入ったものを丁寧にたいせつに使う姿勢もイギリス人のようです。