写真に写っている小さなCup&SaucerはSpode(スポード)のアンティークです。ソーサーの深いデミタスが時代を物語り、また小鳥柄というところもレアな一品です。美しい白地にブルーの2色使いがスポードらしいですね。
こちらの小鳥柄のCup&SaucerはWedgewood(ウェッジウッド)社のものです。
鳥好きのイギリス人たちのために作られた一品でしょうか。描かれた鳥はイギリスではお目にかかれないオウムです。植民地を持っていたころ海の彼方から連れてこられた動植物が描かれていることから当時の歴史も偲ばれます。
Wedgewood社も遺憾ながら2009年以降はアイルランドにベースを持つKPS Capitalsの傘下となりました。
SpodeとWedgwoodのいずれもイギリスを代表する名窯でした。どちらも18世紀に設立をされその後の産業革命や大英帝国の植民地時代に経済面、文化面のいずれからも社会に貢献した会社です。買い付けをしていると時々このように特に歴史を感じるモノに出会えます。ちょっと嬉しくなったので皆様へお知らせしてしまいました。