2013年6月12日

Summer Garden (夏の庭)

 皆様ごきげんいかがですか? 
今日の鎌倉山は雨。気温は21度。しっとり綺麗なお天気です。この季節はお庭の植物がぐんぐん育ち草取りから剪定間引きなど庭仕事はいっぱいありますね。バラも5月の花の後の切り戻しを今しておくとまた夏の終わりに花を見せてくれます。

写真はRyeのMrs. Ann Lingardのお庭。5月末に訪ねたときまだチューリップが咲いていました。
 同じくAnnの庭。夏の花、アリウムやフロックスもようやく立ち上がりました。100年ぶりの寒い5月とのこと。花の開花はいつもよりずっと遅いですね。

お庭にも作り手の性格がでます。上品で清潔な庭は彼女そのものです。
 こちらはCotswoldのケルムスコットマナー、ウィリアムモリスの庭です。モリス一家は友人で画家のロセッティーと共にレッドハウスからこのマナーハウスへ引っ越しをしました。

妻のジェーンとともにせっせと庭造りをしたとのこと。

モリスの庭のロマンティックなパーゴラのバラはまだ咲いていませんでした。この庭には原種の植物が多く派手な外来種やハイブリッド種は見当たりません。

イギリス本来の植物を大切にしたモリスの考えが現れています。
 ウィリアムモリスの庭づくりは後年になり園芸家のゲートルートジェキル女史によりより進化したコテージガーデンの形で引き継がれました。モリスの功績はインテリアだけでなくガーデンにも残されたのですね。


 さて、こちらはフランス、ジベルニー村のモネの庭。
色とりどりの花が溢れています。
モリスの庭と対照的ですね。絵具の色をちりばめたような色合いです。
 同じくモネの庭。薄いピンクのバラが満開でした。トピアリー仕立てにされていました。この形はイギリスの庭でも見かけます。
 こちらはポタリーガーデンの今朝のお庭です。
雨が降る直前に撮影しました。ほんの2ケ月前には小さくて奥まで見えた庭が植物の成長で見渡せなくなりました。正面のアナベルは最後まで楽しませてくれる紫陽花です。始めは白で始まりグリーンへ変色し、最後はクリーム色で立ち枯れます。最近はどこの園芸店でも見かけるようになりました。


八重のタチアオイは今年もものすごく大きく育ちました。庭がもっと広ければ奥に数本入れたかったけれど私の小さな庭では1本で十分という感じですね。
 
昨年は育ちきれなかったアーティチョークも今年は見事な花をつけてくれました。そろそろ収穫どき。イギリス人はこれをゆでて食べます。
私が出張中にアブラムシがいっぱいついてしまったそうです。お店のスタッフの坂井さんが丁寧に管理してくれたおかげですっきり元気になりました。
Thank you.