ロンドンから車で1時間半。ケント州の真ん中に位置するヒーヴァー城はヘンリー8世の2番目の妻だったアンブーリンの育った城です。エリザベス一世の生母であり若くして悲劇の死を遂げた彼女はイギリスの歴史の中で重要な役割を果たしています。
訪ねた日はとても良いお天気でしたので中世の暗い雰囲気のお城も輝いて見えました。城壁の内部はハーフティンバーの木造の建物として現存しています。室内のインテリアも当時のままの姿で私たちを迎えてくれました。
馬に乗ったヘンリー8世が中央のゲートから姿を現した絵が歴史を証明していました。
この時アンはヘンリー8世を2階の窓からこっそり眺めていたそうです。
美しく教養豊かだったアンを見初めたヘンリー8世。ふたりがその後交換しあった手紙が残されておりました。
500年前のラブレターが記す言葉のやりとりからアンの人柄がしのばれます。
お城の内部のインテリアから暮らしぶりが垣間見えます。
ヘンリー8世の寝室。
寒さを凌ぐため窓は極力小さくなっています。ロマンティックな4ポスターズのベッドも寒さ防止のためだったのでしょう。
ヘンリー8世とアンの時代から500年の間にお城は何代もの持ち主に引き継がれまた。
20世紀初めにアメリカ人のAstor Familyが大改修をし建物も庭園も今の形になりました。
6月の庭はバラの真っ盛り。
芳しい香りの饗宴でした。
https://www.hevercastle.co.uk/