湯河原の富士屋旅館。写真の新館に併設されたお食事処へ時折鰻をいただきに出かけます。
このお宿には築100年経つ旧館があり以前から宿泊してみたいなと思っていました。
扉を開けて100年前の世界へ参ります。
お部屋の扉を開けると縁側廊下。浴室、次の間、居間、寝室が順番に配置されています。
建物内には4つの宿泊施設がありますが各々の空間が広いので木造の建物でもお隣の生活音が全く聞こえませんでした。一分の狂いもない建具から100年前の職人さんの技術が偲ばれます。断熱のために部屋と外の間に設けられた縁側が直射日光を遮断し障子の紙を通して室内に優しい光を落とします。日本独特の陰影の空間に佇み日本の木造りの家の美しさを堪能しました。
富士屋旅館さんのお食事はお味はもちろんのこと量の多さに定評があります。
皐月と書かれたお品書きの一番最初に供された青豆とちまき。無病息災という文字から季節の食材を使い元気をもたらすお食事処の心意気を感じました。
このころはお腹がいっぱいでどうしましょうと思っていましたが好物はぺろりと入ってしまいますね。
今回の旅では建物探訪が目的でしたがお料理も温泉もとても良く久しぶりにゆっくりさせていただきました。
湯河原の富士屋旅館さん。お薦めです。
Japanese traditional wooden houses are built according to the climate. The building appreciates four seasons.