2022年9月26日

Language of flowers (雄弁な花たち)

 

クイーンエリザベス2世の葬儀で用いられた花のなかでも一番女王が喜ばれたのではと思うのはMyrtle(マートル)です。日本名でギンバイカ。英国王室の伝統で結婚式のブーケに必ず加わる花として有名です。エリザベス2世も1947年にフィリップ王配と結婚したときにこの花を携えていました。


その後マートルの小枝を挿し木にし庭園の中で大切に育てたそうです。今回の葬儀では結婚式で登場したマートルの子孫が彼女の葬儀を飾ったとのこと。イギリスらしいお話に心が和みました。

マートルの花の言葉は;
愛と美。幸福な結婚の象徴とのことです。







ヨーロッパの人々はしばしば花のシンボルを言葉に見立て贈り物にしたり小説の中で語らせたりします。
先日ローズマリーの言葉をオフィーリアにかけてお話しました。今回も悲しいオフィーリアの意味深長な言葉をご紹介します。

”スミレの花をあげたかったのに、全部枯れてしまったわ。お父様が亡くなった時に”

スミレの花の言葉、忠誠と純潔を花に例えて語らせるシェークスピアの手腕に脱帽です。

"I would give you some violets, but they withered all when my father died."
Ophelia told us the truth of her father's death with violets.
The language of violet is Loyalty & Purity.