皆様ご機嫌いかがですか?
イギリスのお菓子の中で最もポピュラーな定番ケーキといえばビクトリアスポンンジケーキです。その名の通りビクトリア女王がお茶の時間に好んで召し上がったお菓子とのこと。初めて見た時はお洒落で味にバリエーションのある現代の数々のケーキたちと比べてなんと素朴な味と姿なのかしらと思ったものです。ところが食してみるとちょっと重たい感じのスポンジが妙に後をひきまた食べたいなと思わせる魅力があります。
日本のフワフワのスポンジと違う武骨なおいしさなのです。
昔はハンドミキサーが無かったのでスポンジを泡立てるのに30分以上かかったそうです。腕が痛くなるほど大変な作業をビクトリア女王のために宮廷の料理人たちはせっせと作ったのでしょうね。
イギリスのお菓子は概して素朴です。やりすぎないことが大事なのですね。
写真のスポンジは今日の午後、知人の家でいただいたモノです。彼女はイギリスらしさを忠実に守りラズベリージャムとバタークリームを使ってもてなしてくれました。ラズベリーの酸味とバタークリームの重さがぴったりでイギリスのカフェのティータイムを思い出しました。