皆様ご機嫌いかがですか?
英文学者の出口保夫先生は鎌倉材木座在住。このところ毎年春になると先生の講義をうかがいにご自宅を訪ねる機会をいただいています。
昨年の春、”今年が最期になるかもしれません。”と話されておりましたので、これからはご本でしか先生にお会いできなかしらと寂しく思っていました。
寒い冬が過ぎ桜の季節を迎える頃お元気なお声で”お出かけください。”とのお誘いをいただいたと友人から連絡を受けました。
先生の書斎は本の山です。
一昨年前にワーズワースに関するご本を出版なさったばかりですがその後も毎日書き続けていらっしゃいます。
私のイギリス手帳 というタイトルで英国の歴史、文化、日常生活について綴っているとのこと。
講義の合間のティータイム。
ロイヤルウースターのラヴィニアでお茶をいただきます。
友人が持参したホットクロスバンに気づき、
”ああもうそんな時期(イースター)なんだね”とつぶやかれていました。
キッチンに山積みになっていたフォートナ&メイソンのロイヤルブレンドティー。
アッサムベースのこのお茶が一番ミルクティーに合うとの先生のご意見でした。
”けちけちせずたっぷりの茶葉とミルクを使う”が信条の先生のお茶はふくよかな英国の味です。美味しくていつもお代わりいたします。
出口保夫先生。
大学生のころ先生のご本を読み遠い英国に憧れたものです。紅茶に関する著作は多数ありどれも分かりやすくユーモアたっぷりに書かれているので何度読んでも新鮮です。
帰りがけについ最近出版されたばかりの著作をお土産にと手渡されました。まだ書きたいことや興味のあることが尽きないと謙虚に語られる先生を拝見し豊かに生きる術が垣間見えました。
どうぞお元気でいらしてくださいませ。
またお会いできる日を楽しみにしております。