1月末に閉館になる鎌倉近代美術館。この3連休の間にたくさんの方たちが名残りを惜しみに出かけられたようです。何人かのお客様が帰りがけにお茶に寄られ閉館前の美術館の様子を話して行かれました。
戦後のモダニズム建築を代表する同館は八幡様の入り口に佇んでいて少しも違和感がありません。シンプルで有機的な姿が神社の境内の自然と融合しているからでしょう。1951年に坂倉順三の設計により建てられた当初はさぞかし見る人を感動させたことと思います。
美術館は現在の耐震基準を満たしていないため取り壊されることになっておりましたが日本建築学会から建物を保存する要望が出され、耐震補強をすることで存続することになったそうです。
ほっとしました。
2階から蓮池を一望できる明るい空間です。
ここで休憩をしもう一度展覧会をひと回りしたものです。
このカフェも無くなってしまうのかと思うと寂しいかぎりです。
気候風土の変化が激しく、そのうえいつも地面が揺れている国で建築物を維持保存していくことは並大抵ではないけれど、美しいもの、本物を残すためなら惜しまぬ努力をしていきたいものです。