皆様ご機嫌いかがですか?
産業革命の始まった18世紀から19世紀のイギリスは植民地からの豊かで多様な物資の流通により空前の繁栄期を迎えていました。
当時富裕な上流階級の子女は教育の仕上げとして大陸へ渡りフランスやイタリアを中心に数年間をヨーロッパ各地で過ごしました。
中でもイタリアはイギリス人たちにとって憧れの地だったそうです。
グランドツアーを終えてイギリスに戻った者たちが印象に残った町や建物のスケッチから美しい絵皿がたくさんできました。
ブルーイタリアンはその代表です。イタリア各地の絵が1枚のお皿に描かれています。初めて製作されたのはリージェンシー時代の1816年でした。スポード社は当時Copeland(コープランド)一族のものでしたのでお皿の裏のマークにはCopelandの名前が刻まれています。
写真のイタリアンは上下で年代が異なります。
上はcopelandのマーク入りなので100年ほど前のものですが下は1960年代以降の新しいものです。
色も古いもののほうが優しいブルーで新しいものは青がもっとはっきりしています。