2015年8月26日

Spode Blue Italian (スポード ブルーイタリアン) 

 皆様ご機嫌いかがですか?

久しぶりにショップ正面のディスプレイテーブルにSpode社のBlue Italianシリーズが登場しました。
蒸し暑い夏にぴったりのさわやかなブルーのお皿は1816年にイギリスで初めて作られてから不滅の人気を誇っています。
近年になってスポードは長い歴史を閉じポートメリオン社の傘下になりましたがこちらのシリーズは会社が変わっても作り続けられています。

人気の秘密は美しい色合いにあると思います。ブルーの色が出しにくかった19世紀の始めから美しい水色は定評がありました。現代版のお皿ははっきりした色合いのブルーがでておりますが昔の色のほうが格段に素敵なのはどうしてでしょう。高価なコバルトを大切に使う職人さんたちの手仕事が色にでているのかもしれません。

ブルーイタリアンの作られた19世紀は貴族やアッパーミドルクラスの上流階級の子弟たちがこぞって大陸へ作法の勉強に出かけて行った時代です。このようなグランドツアーで訪れたイタリアの印象深い土地の景色をイギリスへ持ち帰り1枚のお皿に反映しました。

ブルーイタリアンは英国が一番豊かで元気だったころの産物なのですね。

余談ですがグランドツアーのことを表現した映画を見たことがあります。 A Room with a view(眺めのいい部屋)という映画をご覧くださいませ。
当時の様子が垣間見えます。