皆様ご機嫌いかがですか?
毎年12月に入るとアトリエドゥフルールの店頭にたくさんのシクラメンの鉢が並びます。
子供の頃、お正月が近づくと母がいつも大きな鉢を窓辺に置いていたので私にとってシクラメンの花は冬の花の代表でした。あの頃は花も葉もシンプルで際立って印象に残るものはなかったけれど近頃は色や形を競い合う美しい花々が見られるようになりました。
うつむいて咲いているのに覗き込むと花芯がピンク。初々しい美しさにうっとり。
この花の言葉は 清楚。
ぴったりですね。
葉も花もフリルのように開いています。
どのようにしてこの形を作ったのでしょう。
生産者さんのご苦労が忍ばれる一鉢です。
ピンクの花の言葉は 憧れ。
この花たちはコンペティションに出され競いあってきたものたちとのこと。控えめな咲き姿ながら堂々とした貫録があるのもわかる気がいたします。
シクラメンは日当たりの良い縁側を好みます。昔の家の縁側は隙間風も入るため花たちにとって風通しも良好な最高の場所だったそうです。
高気密高断熱の家が主流となり花にとってはあまり嬉しくない環境になってしまったとのこと。人間優先の家で共存する植物たちの苦労をしばし思いました。