2023年6月4日

Antique (古物を楽しむ)

 

雨上がりの週末。鎌倉山在住の友人から古物と美食の集まりがあるとお声を掛けられいそいそ出かけました。

窓一面に緑が映えるダイニングでこれからスペインのお母さん料理をいただきながら世界各地の古物を拝見します。






友人のみどりちゃん(右)と共に今日の集いの主役、黒田夫妻です。黒田さんは鎌倉浄明寺で古物のギャラリーをなさっています。
今日は秘蔵のアンティークをお持ちくださり私たちを中世から古代へタイムスリップさせてくれました。

黒田夫妻のギャラリーは


手前のハンドル付き壺は紀元前4世紀のギリシャのものだそうです。描かれている絵は牛といっしょに農耕作業している人々の姿。果てしなく遠い昔にこのような進んだ文化があったことに今更ながら驚きます。当時ののどかな生活ぶりも垣間見れ美術品だけれど生活感もただよう壺に心惹かれます。









ギリシャの壺の上に掛けられた素朴な織物はエジプトのコプト織。3世紀から8世紀の間に織られたそうです。
パイルのようなふんわりした質感が今でも残る人のお顔の布もキャラクターたっぷりで当時の人々の暮らしぶりが偲ばれます。









代わってこちらは鎌倉時代のお釈迦様の像です。天を指す指先まで綺麗に保存されています。お顔が優しくて作った方はきっと心穏やかな方だったのでしょうと想像します。

他にも数点普段見られないアンティークを拝見し黒田夫妻の知識と美しいモノを見分ける目に刺激をいただきました。
しばらく買い付けをおサボりしているけれど今年は真面目に古き良きモノたちに出会いに行ってこようと思います。




さて、アンティークのお話に魅了されている間にシェフ内山由香里さんのお袋の味ランチが出来上がりました。
スペイン人のご主人のお母様から伝授された家庭料理です。










Casa Madre主催、逗子在住の由香里さん。地元産直の食材を使ってお料理なさっています。

Casa Madre:











お花のようなサラダ。真ん中はドレッシングです。












骨付きチキンの煮込みがメイン。














食後のデザートはお抹茶とチョコレートケーキ。
古い中国の陶器でしずしずいただきます。













浅い器はお皿としても、お椀としても活躍していたことでしょう。お抹茶を立てていただき贅沢に触れ合いました。

Why do I love antiques?  Because they have own character which makes us inspire and impress. I always respect their long lives.