2024年6月27日

Garden lovers (6月の庭つづき)

 

2日ほど小さな旅にでて留守にしてました。帰宅した私たちを夏の花たちがお出迎え。たった2日なのにまた新しい花が咲き始めにぎやかな様子にびっくりしました。背の高い夏の花々はしなやかです。風に舞いながらしっかりと夏の光を受けています。暑い太陽の光に負けない強いビタミンカラーの饗宴に元気をもらっています。






June garden has grown with bright colored flowers. They are ready for hot summer.




2024年6月26日

Short trip (小さな旅)

 

以前から訪ねてみたいと思っていた千葉県香取市の佐原(さわら)。利根川の水流を利用し江戸へ物資を運ぶ物流の町として栄えてきました。現在は高速道路のお蔭で鎌倉からも2時間半ほどで訪れることができます。




町の中心を流れる小野川沿いに黒い瓦屋根の建物が並びます。高さと屋根の色が統一されるだけで街並みがすっきり綺麗に見えます。佐原は千葉県の北ですがこののち訪れた南の安房方面でも黒瓦の家々が多く見られ千葉の家の美しさを楽しんで来ました。日本の家は本来四季の色の移り変わりと融合しやすい色調(Earth Color)で建てられていました。自然色に干渉する色を建物に使ってはいけないことを再確認しました。






古い建物を維持することは並大抵ではないと思います。佐原の古民家たちはレストランになったりお宿になったりと姿を変えながら守られています。
鎌倉市でも民間で建物を守ろうという傾向が見られ始めました。街並みとそれに付随する景観は私たちの文化であり財産です。後世へ伝えるためにポタリーも何かで一助になる活動ができたらなと思う毎日です。

Sawara is the old town where were prospered by water transportation during the Edo period. Now the motorway takes us there within 2.5 hours from Kamakura. Kamakura lost many original wooden houses, but here still keep them.




2024年6月21日

Flower show (花の祭典)

 

毎年5月に開催されるチェルシーフラワーショー。1862年にケンジントンの王立園芸協会の庭園で初めて開催されて以来脈々と続く花の祭典です。人気の高まりと共により便利なロンドン中心部へ場所を移し1913年以降は現在の開催地チェルシー王立病院で行われています。



爽やかな英国の初夏。The great spring fair とも言われるだけありこれから数か月イギリスは花の季節を迎えます。人々は長くなった昼の時間を思い切り享受し様々なイベントが目白押しとなります。この時期にイギリスに居ないことが残念でなりません。




日本の園芸家たちのブースも良い評判をいただいています。今年もガーデンデザイナーの石原和幸氏のMOROTO NO IEがサンクチュアリーガーデン部門で受賞したと聞きました!
日本の職人さんたちの匠の技を世界へ発信できること嬉しい限りです。




English flowers are in full swing now. It’s started at Chelsea and will be followed to Hampton Court in July.  It's a shame that I am not in England right now!














2024年6月18日

Write a letter (手で書く)

 

休日の朝。のんびり机のお掃除をしていたら懐かしい万年筆を見つけました。大学生のころアルバイトで専門誌の編集の手伝いをしていたとき記者の方たちに頂いたモノでした。

パソコンの無い時代。原稿は手で書いていました。午前中取材に出ていた記者たちが午後2時過ぎに戻ってくると編集部の部屋は紙に記事を書くサラサラした音とタバコの煙で一杯になったものです。懐かしいな。この万年筆を見て紙とペンの時代を急に思い出しました。



パソコンとSNSの普及により手で文字を書かなくなって久しくたちます。その結果漢字を忘れ紙に書く字が汚くなり残念なことばかり。

小さなメッセージも手描きで送っていた頃に立ち返りまた丁寧に文字を書く暮らしを始めたいなと思うこのごろです。





Due to advances of social media, we haven't needed writing a letter by hand.  My old fountainpen reminds me of good old days when the world was much simple and natural.





2024年6月15日

Lovely shop (素敵なお店)

 

つい先日、仕事で原村を訪ねたときワンズワースのマダムハッティーにご近所のお握りやさんを紹介されました。JR冨士見駅から徒歩3分。洋菓子のキネドールと書かれた看板が以前の持ち主を名乗っています。レトロな建物に看板がぴったり合っているからでしょうか。今もそのまま店先に下がっています。緩い優しい雰囲気がこの周りのエリア性を物語っていますね。





お店の正面。大きな暖簾に誘われて店内へ。













細長い店内はカウンター席が中心なので一人でふらっとお邪魔し一人ランチをゆっくり楽しめそうです。
















ランチのメニュー。副菜は日によって変わりますがお握りは毎回炊き立てのふかふかご飯で登場します。中の具材が8種類あるので週に4日の営業日に毎日通えばすべてをいただける仕組みです。







本日のお握りプレート。私たちが訪ねた時ちょうどご飯が1人前しか残っていなかったため1つだけのセットを作ってくれました。本来はこのプレートに2つ載せられて届きます。でも1つで十分なボリュームでしたー。









1階のショップスペースの半分はギャラリーとして活用されており地元の作家さんたちが製作した陶器や漆器が並んでいます。











お店の名前は、オンリ。水曜日から土曜日まで週に4日間だけオープンしています。ショップでお仕事をしている女性たちもお客様たちも若い方ばかり。冨士見の町が元気付けられていますね。

冨士見にいらしたらぜひお訪ねいただきたいお店です。
ご飯が美味しくてお薦め。

A friend of mine took me for a cafe for lunch where we have traditional onigiri. The shop looks very lovely and onigiri is tasty.  It is a real find!







おまけの写真。
昔懐かしい面影の残る冨士見駅舎。駅前に3時間まで無料の有料駐車場が設置されています。




















2024年6月12日

Yatsugatake blue (八ヶ岳ブルー)

 

蒸し暑い鎌倉を早朝に出発し爽やかなお天気の原村へ。八ヶ岳ブルーの空と地平線まで広がるセロリ畑が出迎えてくれました。空間が広いと気持ちも大きくなりますね。この場所に立つといつも気持ちが大きくなりストレスが吹き飛びます。




原村の家。3月に着工して以来しばらく雨に悩まされましたが順調に進んでいます。現場は生き物なので予想もしなかったことが起こりますがいつも職人さんたちの匠の技で助けてもらっています。現場の職人さんたちに勝る先生はおりません。











寒冷地の家なので暖かい湘南とは比べられないほど断熱への考慮が施されています。真冬はマイナス20度になることもあるというエリアですが内部は鎌倉の我が家よりずっと暖かいだろうなと思います。






LDKからコンサーバトリーへの入り口はアイアンのガラスパネルが入ります。初めて使用するので納まりや見映えを考えながら大工さんが丁寧に施工してくれました。











ダイニング中央のトップライトから八ヶ岳ブルーの空が見えます。












LDKからコンサーバトリーへ。
間仕切りの建具がガラスパネルなので2部屋が一体になり広く見えますね。







まもなく木工事終了。これから内装工事に入ります。少しずつ劇的に変化していきますので現場を訪ねることが楽しみです。
また皆様へご報告いたしますね。

Building a house is creative work. I've been taught a lot by carpenters, electricians and plumbers. They are the great teachers with of skills.






















2024年6月11日

Another nice cup of tea (奥川伊津子ティーセミナー)

 

奥川伊津子先生のティーセミナー。本日は和紅茶の世界についてでした。

紅茶の産地といえばインドやスリランカが筆頭に上がり日本の紅茶という概念が乏しかったけれど奥川先生が選別なさった10種類の紅茶を試飲しただけで日本のお茶文化の奥深さを再確認しました。





イギリスでの日本食ブームと共に緑茶がスーパーマーケットのティーコーナーで人気アイテムとなっています。日本の生産者の誠実な手仕事が近年の和紅茶人気へつながっているのだと思われます。
ここ10数年の間に和紅茶の茶園は全国で1000を超えたそうです。ほとんどが小規模経営とのこと。それゆえ作り手の決断も早くフレキシブルで丁寧な生産が出来るのだそうです。
本日いただいた中でも人気のあった”琥白”という名の紅茶はご夫婦で作っている小さな茶園のもの。世界に一つのブランドを作るお二人のお顔を想像しながら手仕事ゆえのデリケートなお味を堪能しました。


奥川伊津子先生。
大のお茶好き。美味しいモノ好き。おもてなし好き。そして英国好き。
本日も沢山の準備をしていただきありがとうございました。

Itsuko makes me a nice cup of tea wherever we are. Always wonder her tea has a magic to make me happy.  




2024年6月10日

My favorite country (英国好き)

 

英国に関わる仕事を始めて30余年。その間何度もどうしてイギリスなの?と質問を受けました。どうして?と改めて考えてみると明確な理由はなくて初めてヒースロー空港に降り立った20代の時からイギリスは私にとって居心地が良い場所でした。お隣の国フランスでは決して感じなかっただろうこの気持ちは相性の良さゆえだと思います。好きの一つ一つが今の仕事に繋がりイギリスはますます私にとって大切な国になりました。

どうして?を自分に問いかけながら英国好きの理由を考えてみたいなと思います。

英国の朝は紅茶から始まります。私が居候していた友人宅では一家の主人であるお父さんが誰よりも早く起きてお茶を淹れ妻のベッドへ運んでいました。この習慣は他の友人の所でも同じで男性のいない家では女主人がドアをノックしモーニングティーを持ってきてくれました。目覚めの一杯の紅茶とともに一日が始まります。忙しい朝の小さな思いやりが素敵な一日を約束しているようで私の英国好きの1番目の理由となりました。

写真は早朝のロンドンのカフェ。出勤前の紳士がお茶とパンでブレックファスト中。日本ではなかなかお目にかかれない光景なので思わずカメラに収めてしまいました。

The start of the day is always together with a nice cup of tea. It makes us less stress and gives us a time to think about the day's work.

2024年6月9日

June garden (6月の庭)

 

今朝のポタリーガーデン。6月の庭は花よりもグリーンのバリエーションが目立ち涼し気です。

早速お庭散策。








ガーデン入り口のおたふく紫陽花。昨年は花が終わるとすぐに切り戻しをしたので今年はたわわに花を付けました。一つの株からピンクとブルーの2色が花火の様に豪華に咲いています。挿し木可能なのでご自宅のお庭で咲かせてみたい方はお声かけください。お分けいたします。






踏んでしまいそうなほど小さな下草が茂ったアプローチを通りお庭へ。













5月に薔薇と饗宴していたジギタリス。退場したバラに代わって2番花が咲きだしました。濃いピンクがお庭のアクセントになっています。イギリスでは野生化し毎年増えてくれますが日本では毎年新苗を植えなくてはなりません。高温多湿気候はイングリッシュガーデンには不向きですね。









多年草のオルレア。長い時間お庭の名脇役として活躍します。花後に種を飛ばしながら領土拡大していきます。












爽やかなグリーンに変色し種になっていきます。時が経過し老いていく姿がこんなに美しかったら年を重ねることも悪くないなと思ってしまいます。











薔薇の後を引き継いだクレマティス。今年も元気に登場。ポタリーガーデンは半日陰の庭なのでここで元気に成長できるならどこの庭でも大丈夫です。写真のクレマティスはパールダズール。毎年大きなパープル色の花を長く咲かせます。











庭は夏の花へ移行中。厳しい暑さを乗り切る花たちは色鮮やかでエネルギッシュ。花のパワーに元気づけられる毎日です。

June garden looks totally different from the one in May. Thick green leaves make fresh shadow to protect little flowers. Energetic colorful tall flowers are ready to see the summer.
















2024年6月5日

Pottery Gallery today (花の饗宴)

 

ポタリーギャラリー。早朝から鎌倉在住のフラワーアーティストのChajinさんが走行距離40万キロの愛車にお花を沢山積んで来てくれました。




本日の花材。夏のポタリーガーデンをイメージしたグリーンとレッドの初夏の花たちです。実のある枝やさわさわした葉がにぎやかな植物たちが夏の訪れを伝えます。







Chajinさん(左)。いつかお仕事をご一緒したいなと思っていたので実現できて嬉しいです。












いつも裏方をしっかり守ってくれる奥様。今日もお世話になります。












遠方から沢山の方たちにお集まりいただきました。Chajinさんのファンの方たちばかりです。


花材の説明から。



イギリスのコテージガーデンをイメージしたアレンジ。こちらは先生の作られたサンプルです。
花材の時はどの様に納めるのかしらと思っていましたが思い切りよく枝を落とし、葉を払い、さすがに見事な仕上がりですね。









自由な発想を大切にしてくれるレッスンなのでアレンジは控えめにし大きな枝を合わせてスワッグを作られる参加者もいらっしゃいました。それぞれの個性を引き出すのは先生の力がなせる技ですね。










Chajinさんとのコラボはまた秋から冬にかけて予定しています。お花のパワーとChajinさんのお人柄に元気をいただいた1日。次回も楽しみにしています。

Pottery gallery today was filled with power of flowers.  This is the first event with Chajin, the flower artist and us and will be held again at the end of the year.
Look forward to it.





おまけの写真。
アレンジの後のお楽しみ。ポタリーのアフタヌーンティーを召し上がっていただきました。本日はご参加いただきありがとうございました。