英国に関わる仕事を始めて30余年。その間何度もどうしてイギリスなの?と質問を受けました。どうして?と改めて考えてみると明確な理由はなくて初めてヒースロー空港に降り立った20代の時からイギリスは私にとって居心地が良い場所でした。お隣の国フランスでは決して感じなかっただろうこの気持ちは相性の良さゆえだと思います。好きの一つ一つが今の仕事に繋がりイギリスはますます私にとって大切な国になりました。
どうして?を自分に問いかけながら英国好きの理由を考えてみたいなと思います。
英国の朝は紅茶から始まります。私が居候していた友人宅では一家の主人であるお父さんが誰よりも早く起きてお茶を淹れ妻のベッドへ運んでいました。この習慣は他の友人の所でも同じで男性のいない家では女主人がドアをノックしモーニングティーを持ってきてくれました。目覚めの一杯の紅茶とともに一日が始まります。忙しい朝の小さな思いやりが素敵な一日を約束しているようで私の英国好きの1番目の理由となりました。写真は早朝のロンドンのカフェ。出勤前の紳士がお茶とパンでブレックファスト中。日本ではなかなかお目にかかれない光景なので思わずカメラに収めてしまいました。
The start of the day is always together with a nice cup of tea. It makes us less stress and gives us a time to think about the day's work.