2017年7月11日

Letter from England (音楽祭)

皆様ご機嫌いかがですか?
夏の英国は楽しい催し物が目白押しです。そのひとつは音楽祭です。あちこちのコンサートホールで演奏会やオペラが開催されます。Sussex 州Lewes近郊のマナーハウス、Glyndebourne(グラインボーン)でのオペラはゆったりとした郊外の景色を楽しみながら鑑賞できるので大人気。連日チケットは完売です。
公演は5時開始ですが3時から庭園が開放されるので人々はお弁当持参でお庭でくつろいでいます。
当日は午後からお天気がとても良くなり絶好のオペラ日和でした。
男性はタキシード、女性はイブニングドレスと正装をした人々が芝生に座ってお弁当を食べている様子は和やかで楽しいものですね。

お庭の後方に見えるのがオペラハウスです。Glyndebourneのオペラの初演は1934年、当主のJohn Christieと妻のAudreyの発案で始まりました。当初300席でスタートしたフェスティバルは毎年大成功を極め徐々に拡大され1994年に座席数1200の現在のオペラハウスが竣工しました。

マナーハウス内のオルガンルーム。始めはこちらで音楽会が開催されていたそうです。
音楽と共に暮らす。クリスティー一族のお陰で私たちも豊かなマナーハウスでのオペラを楽しむことができました。

イギリスの文化の奥深さを感じる一瞬です。
そしてオーケストラやアーティストのために正装をし敬意を表する英国の伝統にも敬服いたしました。


おまけの写真。

当日の演目:
Francesco Cavalli(カバッリ)作
Hipermestra(イペルメストゥラ)
17世紀のベネチアの作曲家フランチェスコカバッリの作ったオペラです。アラブのお姫様のお話でした。300年ぶりに公演されたとのこと。当初はあまり人気がなかったオペラだそうですがCavalliらしい美しいソプラノのアリアの続く音楽に魅了されました。
場所が素敵だったことでより一層美しく感動してしまいました。