皆様ご機嫌いかがですか。
美しい田園の景色が連なる英国南部サセックス州の海辺の街Vexhillに英国モダニズムを代表する建築物があります。
De La Warr Pavillion(デ・ラ ウォーパビリオン)は1930年代にVexhillの市長だったデ・ラ ウォー伯爵の発案で建てられた近代建築物です。
パビリオンは当時モダニズムの全盛期だったドイツで活躍していた建築家、エリックメンデルスゾーンによって手掛けられました。若きデ・ラ ウォー伯爵が町興しのために依頼した未来の建築物でした。
内部は今も当時のまま残され様々なコンベンション、コンサートなどに利用され、たくさんの人が集まり楽しめる場所として現存しています。
建物南側には英仏海峡がひろがり開放感溢れる雰囲気です。
イギリスの夏は陽が長く夜遅くまで海辺の町はにぎわいます。
残念ながら若き伯爵が発案した近代建築は地元の人々にはあまり喜ばれなかったようです。
パビリオンのお隣のヴィクトリアンハウスととてもミスマッチ。イギリスでモダニズム建築が流行らない理由がこの1枚の写真からもうなずけますね。