2018年7月9日

Winchester (ウィンチェスター)



 皆様ご機嫌いかがですか?
ハンプシャー州の州都Winchester(ウィンチェスター)はアングロサクソン時代イギリスの首都ととして経済、宗教、学問等が一堂に集まり栄えた街です。その後ノルマン人の侵攻により首都はロンドンへ移り街は衰退していきましたが今でも豊かだったころの名残があちらこちらで見られます。
一番見ごたえのある建築物は何と言っても ウィンチェスター大聖堂です。11世紀に建築が始まりヨーロッパのゴシック建築のなかでも一番全長が長いことで有名です。

ヨーロッパの文化の中心にキリスト教の存在は欠かせないことを教会を訪ねるたびに感じます。
 大聖堂内部。大きな窓からゆったりと光が落ちてきます。窓の大きさを考えるとゴシック建築でも後期のものであることがわかります。


 大聖堂の中でバッハのメサイアのリハーサルに遭遇しました。
今夜夕刻からこちらでコンサートをするとのこと。
羨ましい環境でのびやかに演奏をするメンバーたち。幸せですね。
 ウィンチェスターは19世紀に活躍をした女流作家、Jane Austenが暮らしていたところでもあります。
大聖堂の中で彼女のお墓に出会いました。

自宅のキッチンテーブルから生まれた数々のロマンティックな文学作品は世界中の人々に愛され映画化もされています。女性が自立する権利を持っていなかった時代に中産階級の子女たちがどのように生きていったかをユーモアたっぷりに描いた作品から当時の社会状況やファッション、食生活などが学べます。

昨年はJaneが亡くなってちょうど200年目。Jane のファンたちが世界中から訪ねてきたそうです。





外は今日も輝くようなお天気です。
 大聖堂の周囲では芝生の上でくつろぐ人々、早朝からアイスクリームや冷たいドリンクを売る車の姿が見られます。

木陰ではオープンエアギャラリーが開催中。地元の写真家の写真展が行われていました。

冬が暗くて寒い分明るい夏の間は外での楽しみ満載です。