2015年5月18日

出口保夫先生

皆様ご機嫌いかがですか?

写真は英文学者出口保夫先生のお仕事部屋兼リビングです。 今日は久しぶりに出口先生を訪ね英国のお話をお聞きしました。

先生はお一人暮らしなのにいつも部屋を綺麗に楽しげに整えていらっしゃいます。ロマン派の詩人キーツ研究の第一人者だけあり 暮らしは美しくあるべき という考えを通していらっしゃいます。

私達がお菓子やお花を持って伺うともうすでにテーブルの上にはお茶の支度ができていました。



先日訪ねた作家の友人の家も書籍の数が膨大でしたが先生のお宅も書棚にも床にも本が山積みです。書棚の上段の本はアンティークの文献だそうです。ロンドンやオックスフォードの古本屋さんで買い求めたと色々なエピソードを話してくださいました。

本を取り出し中を開くと紙も文字も経年したすごみがでています。本と歴史に敬服します。

先生は昨年ワーズワース評伝を上梓なさったばかりですが今日うかがうと19世紀はじめの英国の雑誌、Gentleman's Bookの時代背景について研究していらっしゃいました。

生涯現役で研究している姿を拝見し、本当にこのお仕事がお好きなのだなと感じ入りました。

好きを仕事になさっている幸せな方です。



レクチャーの後でまたお茶を入れていただきました。
茶葉もミルクもけちけちしないたっぷりとふくよかなお茶は先生のお人柄がよく表れています。


もうひとつ感心することはいつ訪ねてもお庭に花がいっぱいなことです。ご近所のお花屋さんに頼んで届けてもらった花をご自分で植えていらっしゃいます。白いノースポールは昨年伺ったときも咲いていました。毎年花が終わると抜いて新しい苗に植え替えるそうです。60ポット植えるよ とおっしゃっています。本当にお元気ですね。






おまけの写真。
お茶菓子のケーキは鎌倉駅近くに新しく出来た豊島やさんの洋菓子です。流行のカップケーキを豊島やさんが作るなんて時代も変わったなと感じます。どんなご商売でも時代に合わせた変化が求められるのですね。