2016年6月10日

Hello from England (フェルメールの絵)

 皆様ご機嫌いかがですか?
London郊外の住宅地Hampstead(ハムステッド)に滞在すると必ず訪れる場所のひとつ、Kenwood House(ケンウッド)は広大なヒースの中に位置する美しい邸宅です。17世紀に建てられた家は18世紀にはマンスフィールド伯爵家の所有となりました。その後大きなリノベーションを施され現在の形になりました。


この家には当時流行だったオランジェリー(コンサーバトリー)がございます。地中海地方から持ち帰ったオレンジの木を育てるため作られたそうです。オレンジの木のためのお部屋とは贅沢で豊かなことですね。マンスフィールド家の財力が忍ばれます。

20世紀の始めになると邸宅は内部の家具や絵画とともにEnglish Heritageに寄贈されました。これにより庭園はもちろんのこと内部の展示品も一般に開放されいつでも誰でも拝見することができます。


マンスフィールド伯爵家所有の絵画の中にフェルメールの絵が一枚あります。

”ギターを弾く女”という題名の絵はフェルメール独特の光の明暗が描かれた柔らかな作品です。
寡作だった彼の作品があると聞いて見せていただきました。
きれいに修復された絵はダイニングだったお部屋の壁に掛けられ皆の称賛を受けていました。

めったに見ることのできないアートを気負わず誰に対しても開放してくれる英国の懐の大きさをまた感じました。

ハムステッドへいらしたらぜひKenwood をお訪ねくださいませ。