2018年11月1日

Architecture (日本の家)


ご機嫌いかがですか?
秋晴れの爽やかなお天気に誘われて日本建築と庭園見学で楽しい一日を過ごしてまいりました。
写真は1649年建てられた数寄屋風書院造りの家。紀州徳川家の別荘だったそうです。

雁行した建物ではどこからでも前面の池が望めます。
写真ではわかりにくいのですが水のきらめきが屋根の軒天を照らし間接的に室内へ光を取り込む趣向です。




縁側は冬の寒さ夏の暑さを軽減させる風除室としての役割を担います。同時に外からの直射をやわらげ室内へ間接光を届けるための大切な空間です。

間接的な光が室内に淡い陰影をつくりモノの形を美しく見せる工夫がされています。


美しい紙と木の文化にひたすら感銘を受けました。
日本人はこのような美しい建物を作っていたのですね。高気密高断熱の現代の家と真逆の建物が350年以上の時を経てもなお美しい姿で佇むのを見るにつけ建築の奥深さをしみじみ感じます。

この建築物は横浜本牧の三渓園で見ることができます。お庭も素敵なのでぜひお訪ねください。

おまけの写真。
ガラスのない時代の窓の扉。すごくシンプルで簡単だけど綺麗だなと感心しきり。