2019年6月29日

Isle of Wight (ワイト島のアーティスト)

 ご機嫌いかがですか?
今日はワイト島のお話です。
ビクトリア女王に馴染み深いIsle of Wight(ワイト島)はPortsmouthからフェリーで45分の距離です。



上陸すると地図で見るよりずっと大きな島であることが分かりました。海岸線にそってハイキングコースが続きぐるりと散策できます。今回は短い滞在のためゆっくり歩く時間はなく残念でしたがこれはまた次回のお楽しみにいたします。








 一番の目的はビクトリア女王ゆかりのOsbourne Houseを訪ねることですが今日は偶然出会った素敵なアーティストをご紹介したいと思います。

ワイト島の南の海岸ちかくで創作活動をしているTregear Pottery (トレギアポタリー)。1980-81年に京都で日本人陶芸家に師事した経験を持つNeil Tregear(ニールトレギア)氏の窯です。
 ワイト島の自然をテーマに作陶された陶器たち。スタイリッシュなフォルムにはデザインの国イギリスのセンスが溢れています。同時に細やかなディテェールや色使いに日本の影響を受けられたことが感じられます。
彼の作品は今秋以降に鎌倉山のギャラリーにてお目見えいたします。

Neil Tregear
www.tregearpottery.co.uk

2019年6月28日

West Dean Garden (お庭訪問)

 おはようございます。
夏の英国のもう一つの楽しみはお庭探訪。
N.G.S.(ナショナルガデンスキーム)発行のイエローブックを開き推奨するお庭を訪ねます
写真はサセックス州のWest Dean Garden。派手な設えはないけれど気負いなく庭づくりをしており植物の組み合わせ方や色使いが上手くてたくさんのアイデアをいただける素敵なガーデンです。


 春先には花が溢れていたはずのメドゥ。
夏の庭への準備をしています。

 メドゥの先にこの庭で一番有名なパーゴラが見えてきました。こちらは英国人建築家、景観デザイナーのHarold Peto(ハロルドペト)の作品です。
 ロマンティックなパーゴラは長さ100m。パーゴラ内は様々な植物たちよる仕掛けがあり色と香りを楽しみながらガゼボにつながるデザインです。
Mr. Petoの作品は彼のベースでもあったWiltshireのIford Manorでも拝見できます。


 クレマティス(エトワールバイオレット)とローズ(ヒマラヤンムスク)の絡まる円柱。頭上の白いバラはランブリングレクターです。
ポタリーガーデンでも同じ組み合わせを植えてあるので嬉しくなってしまいました!


West Dean は芸術家を育てるカレッジも併設しています。絵画、陶芸、建築、景観デザインなど多岐にわたるアートをこちらで学ぶことができます。
イギリスのカントリーサイドでのびのびと勉強ができたらと素敵でしょうと夢が膨らみます。

2019年6月27日

Kempton Park Antique Market (蚤の市)

 おはようございます!
毎月2回、第2火曜日と最終週の火曜日に開催される蚤の市、Kampton Park Antique Fairはロンドン郊外の広々とした競馬場で開かれます。有名なポートベローマーケットよりリーゾナブルなお値段で掘り出し物が見つかるのでお薦めです。
 屋内会場も常設なので雨の日も早朝からたくさんのディーラーが訪れます。
こちらには曜日と時間が合うと訪ねているけれど毎回お品の多さに感心しています。
イギリス人は本当に古いものを大切にしているのですね。
知人のディーラーはアンティークは歴史を物語りディーラーの役割は歴史の架け橋になることだと語ります。なるほど、その通り。


旅のお仲間たち。
掘り出し物を見つけて大満足でした。

2019年6月26日

Tea time (ティータイム)

 おはようございます。
旅の楽しみのひとつは何といってもティールーム巡りです。どのお店も個性がありケーキやスコーンもそこならではのホームメイドの味を楽しめます。
Warwick Antique Centerのマダムご推薦のティールーム、Wylies。表通りから離れた路地裏に位置していますがオリジナリティー溢れる可愛い看板が目印です。すごく個性的だけれど目立ちすぎて周りの景色を壊すような横柄さが無く建物に寄り添ってお客様を招いています。
目立つことを優先させ派手に作る日本の看板と大きな違いですね。




 内部のインテリアもローズレッドを基調にしたアットホームな雰囲気。

 お茶もたっぷりポットで出されます。
こちらではアンティークのRoyal Albertのティーカップでもてなしていただきました。
古き良き時代の名残を残すティールーム。カップがコンセプトを物語っています。
おまけの写真。
農夫のランチ(Ploghman)という名前のお昼ご飯。ピクルスやサラダにハム、チーズ、ポークパイなどがモリモリに載った贅沢なプレートです。ブラウンブレッドと共にいただきます。お店によってハムやパイの味が異なるので機会があるたびにあちらこちらで試食しています。イギリスへいらしたらぜひお試しください。

2019年6月25日

Chatsworth House (チャッツワース)


おはようございます。
Jane Austinの小説、Pride & Prejudiceの舞台になったDerbyshire。映画に登場するChatsworth(チャッツワースハウス)はタルトで有名なベイクウェルから車で10分程の距離です。デボンシャー侯爵一族が所有する美しい邸宅の内部には磨きのかかった調度品や美術品が配されこの家にふさわしい品格と歴史を物語っています。
 英国のすごさをしみじみ感じるのは圧倒的な品位の備わった贅沢な品々を拝見するときです。そして歴史に敬服するお国柄ゆえ上質なものを大切に守る心意気にも感心します。
ヘッドセットを付けて館内説明を受けながら一般公開されている場所を一回りするだけで2時間以上かかりました! 溜息が出るほど美しいインテリアです。
 さて、お話が前後しましたがチャッツワースハウスでは様々なイベントも開催されています。
 今回のイベントはDog Celebration。犬を愛する英国人らしい催しです。
お庭の植え込みにもわんこ模様が見られ笑ってしまいました。
 邸内へのアプローチの入り口に狛犬さんのごとく鎮座している犬はいったい何歳なのでしょう。侯爵ご一家が代々犬を好まれていることが偲ばれます。



Dog lovers(犬好き)たちが集まり外のカフェは大忙しです。
どの仔も皆良い仔で主人の足元で待っています。


100エーカーある広大な庭園内ではわんこ達用のカフェもあちらこちらで見かけます。犬は人間の一番のコンパニオン。大切にされていますね。
私もポタリーに犬用の水場を設置したくなりました。

2019年6月24日

Sunday Dinner (日曜日のお食事)

ご機嫌いかがですか?
友人の家でいただくSunday Dinner。この言葉を聞くと家族全員が揃うにぎやかな日曜日を思い浮かべます。最近はベジタリアンやビーガンの人々が増えておりますがそれでもやはりSunday Dinnerではお肉に野菜を添えるスタイルが定番のように思えます。


 英国の家庭料理では野菜がふんだんに出されます。Jeffは省略したけれどこの家のお母さんがお食事を作ってくれた頃は食卓の上に野菜がたっぷり入った蓋つきの入れ物(Vegetable Dish)が並んでいました。
一つ目はマッシュポテト。二つ目はブロッコリーや芽キャベツ、ニンジンなどの根菜を茹でたものが入っています。
お肉の種類は様々ですが本日はラムです。
ミントソースをつけていただくラムは絶品のお味。
イギリスに来たことを実感します。

たっぷりメインを食べてからPudding (デザート)がまたモリモリに出されます。
お腹がいっぱいになるので日曜日のディナーは夜でなくて午後に食します。
今日もつい食べ過ぎました!

2019年6月23日

Antique Fair (蚤の市)


おはようございます。
中部イングランドダービシャー州の保養地、Buxton(バクストン)は Peak District National Park内に位置する美しい街です。豊かな自然と天然資源のお蔭で産業革命以来急速に発展を遂げました。
 エレガントな石造りの街並みを見ながら本日の目的地、バクストンパビリオンを目指します。

 パビリオン内で開催中のAntique & Collectable Fair。天井が高い建物のお蔭で広々と明るくゆっくりとお買い物ができます。ディーラーの人々も人懐こくて私たちが興味のあるお品を拝見している横でずっとおしゃべりをなさっていました。
蚤の市でのお買い物の楽しさは掘り出し物を探すことですが人々とのふれあいもその一つですね。


 こちらのスプーンはどちらも戴冠式の記念品です。
右はクイーンエリザベス。左はキングジョージ。
父娘の記念日のスプーンをいただきました!

おまけの写真①
Blue&Whiteのティーポット。 Wedgwood社製。
船の絵が描かれているとても珍しいお品です。
後で年代を調べるのが楽しみ。

おまけの写真②
アンティークブローチ。手前の小さなバラのブローチは1920年代のベークライト製です。アールデコの時代の女性たちの胸を飾ったエレガントなアクセサリーに一目ぼれしました。