2018年10月24日

Lighting (陰影礼賛)

 ご機嫌いかがですか?
友人から贈られた谷崎潤一郎の”陰影礼賛”という本。光を受けるモノたちがはかなげな灯りのなかでどれほど美しく見えるかを訥々と述べられた名著です。
そういえば日本古来の蒔絵などは明るい電灯のもとでは平べったく見えますが灯明やろうそくの光に映ると陰影から絵に厚みと奥行がでますね。
私たちは明るさに慣れてしまったけれど間接照明を使って室内に影の部分を取り込む工夫をするとまた異なるお部屋の顔を見ることができます。


夜間に上空から日本列島をみると島全体がキラキラ輝いているそうです。
私たちは電気を使いすぎ。
谷崎潤一郎が現在のLED照明を見たらきっと風情がないと嘆いたかもしれませんね。