2020年5月31日

Hydrangea (紫陽花)

紫陽花は沢山の花の集合体。梅雨を迎える頃日陰で大胆にゴージャスに咲き誇ります。
私たちが花だと思っている部分は本来ガクと言われる部分で花はガクの中心で小さく密かに咲いています。

有毒な青酸を含む葉は大量に食すると大きな動物でも痙攣や麻痺を引き起こすと聞きます。虫や動物から身を守る術なのでしょう。
でも私の庭では紫陽花は虫たちのカフェになっておりました!
食欲旺盛な彼らが創り出した自然のレース。すごいなとしばし感心。
虫も進化し毒に強くなってきました。免疫ができたのですね。

おたふく紫陽花(別名ウズアジサイ)は園芸種として人気があります。
ガクが内側にくるんと丸まった肉厚感が特徴です。
このくるりんは元々はウイルスの仕業だったそうです。
ウィルスに感染した紫陽花が変化し寄り逞しい品種として登場しました。


私たちも只今同じ状況におりますがコロナ危機を乗り越えた後、より知的で謙虚そして思いやり深い人類へと変貌することを願ってやみません。


ハウスオブポタリーは自粛要請解除に伴い6月2日火曜日から平常どおりカフェの営業をいたします。ショップ及びお宿(Holiday Flat)も通常営業しておりますので引きつづきどうぞよろしくお願いいたします。
長い自粛期間に友人、知人、お客様、わんこやにゃんこたち、皆様から応援のメッセージを沢山いただきました。本当に感謝しております。

ご来店の際はマスクをご持参くださいませ。手指消毒液は店頭にてご用意しています。
皆様にお会いできる日を楽しみにしています。



2020年5月30日

Growing garden (真鶴の庭)

自粛要請解除になり鎌倉山脱出。久しぶりに真鶴の庭を訪ねました。

ここには7つの異なる顔を持つユニークな庭があります。
こちらは7番目の庭。元は果樹園だった場所です。
夏場になると山の草木が旺盛に繁殖し足を踏み言えれられないほどワイルドな場所でした。

2年前にこちらを紫陽花の庭にしたいというオーナーの提案を受けて数種類の色違いの紫陽花を植えこみました。紫陽花は年に一度しか花を見せないけれど常緑で(アナベルは例外)日陰に強い特徴を生かし将来この場所を紫陽花の海にしたいと考えました。

ポイントにジューンベリーも仲間入り。2年の間に大きくなり花と実を楽しませてくれます。
ちょうど2年前の5月に作業開始したころの画像からは今日の姿は想像できませんね。

庭仕事は根気がいるけれど沢山の幸せを届けてくれますね。

2020年5月28日

Jacque Cartier (ジャックカルティエローズ)

ポートランド系のオールドローズ、Jacque Cartier (ジャックカルティエ)。
2月に苗木を求め庭に仲間入りさせました。
この花の良い所は丈夫であること。あまり暴れずこじんまりと大きくなるところです。
葉の先にいくつもの蕾を付け一番上から順番に咲いていきます。一つの枝に3つのロゼッタ咲のバラが開花するときは頭が重くなりすぎるので真ん中の一輪を切り取り風通しを良くしてあげます。ベビーピンクの優しい色合いが愛らしく何度眺めても見飽きません。


ジャックカルティエはバーティのメモリアルローズでもあります。
バーティの思い出に一緒に育てようと植えました。
友人たちからどうしてこの薔薇なの?と聞かれることがあります。
おじいちゃんになっても赤ちゃんのようだったバーティにベビーピンクのローズがぴったりだと思ったから。。という素敵な答えを用意してますが実はとても頑丈で花がたくさん咲くことが本当の理由です。丈夫で長持ち。一番の理由です。

2020年5月27日

The garden news (移り変わる花たち)


ガーデンの入り口で思い切り葉を茂らせ皆様をお迎えしているおたふく紫陽花。
今年も沢山の花を付けました。バラが終わる頃に登場する花のひとつです。


この花は友人の庭から頂いた一枝から成長したものです。花にご興味がございましたらお声かけくださいませ。ピンクの可愛い花をお分けいたします。

丈の高い夏の花たち。
ジギタリスに続いてエキナシアやアリウムギガンチウムが登場します。




ギガンチウムは小さな細かい花たちの小宇宙です。蝶々や蜂がお食事に立ち寄るカフェでもあります。花の言葉は;才能。そして正しい主張をする。
今の時代とても必要な言葉ですね。

おまけの写真。
裏山の介護施設がようやく完成となりました。1年半以上すっくとそびえたっていた2基のクレーンが本日解体撤去されました。ポタリーガーデンから良く見える位置に立っていたので写真に写らないように工夫していたけれど明日からは青い空だけ映えるようになります。




2020年5月26日

Antique house (古民家再生)

 バーティとのお散歩道の途中に佇む古民家。築80年の木造の家はその当時の職人さんたちがしっかり造っただけあり先の台風のときも瓦一枚失うことなくしっかり建っていました。でも漆喰壁は朽ち梁も経年劣化の状態が外からでもわかります。
 先ほど久しぶりに近くを歩いていたら偶然持ち主の方とお話する機会に恵まれました。職人さんを入れて改修工事をする予定だと伺いました。壊さずにリノベーションをしてこちらに住まうそうです。
イギリスでは古い家に住むことは歴史を引き継ぐという意味でもステイタスだと聞きます。維持に大変なお金がかかりますが大切に保存をし街並みに貢献します。
鎌倉山も私が子供のころはこのような古民家が沢山ありました。残念ながら今は激減してしまい近代的な建物の集合する住宅地へ変貌しています。
ご近所の方がこの家を大切にしていることが嬉しく、またこれからどのように素晴らしく変貌するのか楽しみでなりません。
また皆様へご報告いたしますね。

2020年5月25日

Day 48 Shadow garden (日陰に咲く花)

 48日ぶりに自粛解除のニュースが届きました。
解除されても今までと異なるスタイルでのお仕事や暮らしを模索しなくてはならないけれど、注意をしながらでも友人に会いに行かれることは嬉しいことです。


 冬の間姿を隠していた日陰の植物Hosta (ギボウシ)は初夏になると緑の葉を茂らせいつのまにか登場しています。葉のカラーバリエーションが美しく涼しげですがグリーンだけだと日陰の庭が寂しいので赤のクレマティスと組み合わせてみました。
クレマティスは元来日向を好むと言われています。
新しく植物を植えるとき私はいつも数株を様々な場所に植えて試します。
同じ庭内でも場所によって成長が異なるのでこちらも5ケ所に植栽しました。日陰でも沢山の花を咲かせているところをみると育てやすく丈夫なのですね。
この花の名前はマダムジュリアコレボン。
お薦めです。

2020年5月24日

Day 47 Pottery cafe (カフェのケーキ)

 ポタリーカフェのケーキ、焼き立てが届きました!
紅茶のケーキに使用のアールグレイティーは新座のスティルルームス製。乾燥させたベルガモット入りです。一緒にいただく紅茶はアールグレイはもちろんのことダージリンにもよく合います。
アーモンドとオレンジピールのケーキ。
アーモンドパウダーとクルミを入れて焼き上げてあります。とてもリッチな食感です。
こちらのケーキはミルクをたっぷり入れていただきたいのでウバやディンブラがお薦め。
 ポタリー定番のレモンケーキ。
ふわふわのスポンジにジューシーなレモンがたっぷり入っています。
このケーキにはさっぱりしたアールグレイが合いそうです。

おまけの写真。
ポタリーガーデンのローズで作ったコーディアル。
薔薇が咲いている間はどんどん作れるので毎日贅沢にいただいています。
ほんのり香りがするロマンティックな飲み物ですね。

2020年5月23日

Day 46 Garden today (百花繚乱)

 毎年5月から6月にかけて庭は花たちで溢れ百花繚乱の様相を見せてくれます。空に向かって伸びていく夏の花には咲く順番がありそれぞれが名一杯の美しさを見せ終わるとまた次の花が登場してきます。
真っ先に大きくなるジギタリスもそろそろ終いに向かいそうです。
 ジギタリスの後を引き継ぐアリウムギガンチウム。
ネギ坊主のようなひょうきんな姿が目を引きます。
ジギタリスもアリウムも広い庭なら群生させられるけれど我が家の小さな庭ではそれもかないません。
ぽつぽつと下草の間に植え込み景色の変化を楽しみます。
アリウムの後に大きなフォーカルポイントになるのはダウクスカロタ(のらニンジン)です。昨年からのこぼれ種であちこちから顔を出しました!去年植えたときは来年は無理かもしれないと思ったけれど私の庭を好きになってくれたようです。
花たちは我儘なので好まない場所だと姿を消してしまいます。初めての花を庭に入れるときはひとつだけでなく幾つかを分散させて植えることをお勧めします。同じ庭内でも場所によって成長の具合が異なるのもガーデニングの面白いところですね。

小さな庭の中をいつまでも歩き回り花たちの様子を眺めています。
朝と夕ではまた違う発見がありどれほど過ごしていても見飽きることがありません。


2020年5月22日

Day 45 Lovely gifts (嬉しい贈り物)


お篭りワーク中のポタリーに友人から陣中見舞いのフードが届けられました!!
庭仕事と雑務の毎日に中弛みしてきた矢先にいただいた嬉しいギフト。俄然やる気が出てきました。

自粛要請によるステイホーム期間はコロナウィルスのお蔭で人の優しさや思いやりを純粋に垣間見る機会をいただきました。

6月から本格的に営業を再開したいと願っています。
活動を停止することで見えてきた事柄を忘れずに仕事に戻ります。

おまけの写真。
バナナブレッド。
大好物なので自分でも時折作ります。簡単なようでこのお菓子くらい味にバリエーションが出来るモノはないのでは? しっとり柔らかな友人のバナナブレッドは極上のお味でした!

美味しいフード、ありがとうございました!



2020年5月21日

Day 44 Stay at home (家で楽しむ)

長引くStay at home (ステイホーム) の暮らし。家でゆっくり過ごす間に非日常的な楽しみを持ちたいと誰もが思います。
友人からご注文いただいたガーデンファニチャー。ダイニングから続くテラスに設置しアウトドアリビングを作りたいとのご希望でした。

椅子とテーブルのデザインも大きさもお使いいただく友人たちの雰囲気に併せたオリジナルデザインです。


こちらで遅めのブレックファストや午後のお茶を楽しんでくださいねー。

2020年5月20日

Day 43 Mask (アクセサリーとしてのマスク)

 コロナウィルスと共に暮らす世の中で今一番必要とされているマスク。冬からずっと身に着けておりますが初夏を迎え最近さすがに暑さを感じるようになりました。
いつもポタリーのためにオリジナルマスクを作ってくれる友人に涼し気なレースで製作していただきました。リネンやコットン生地は見た目も爽やかなせいか一日着用していても暑さを感じません。


マスクもアクセサリーと一緒。洋服の色に合わせて毎朝選びます。
ささやかな楽しみ。

 おまけの写真。
今年3回目のローズコーディアル。
ほんのりと薔薇の香りに癒されて、飲みたい一心にでせっせと作っています。
6月からのカフェ再開後にティールームにてお出しいたしますね。


2020年5月19日

Day 42 Digitalis (ジギタリスの花)

ジギタリスの花が大きくなり満開になると必ず降る初夏の雨。頭が大きくて重いので雨上りの朝はいつもお辞儀をする花に挨拶します。これからは支柱が欠かせません。

さて、イングリッシュガーデンでは欠かせない夏の花、ジギタリスは全草で毒性を持ち誤って食すると嘔吐や眩暈、呼吸困難などを引き起こす危険な植物です。アガサクリスティーの小説でもジギタリスは葉を故意にお食事に出し殺人を遂げるなどという物騒な場面でも登場しています。

ガーデニング中に葉や花に触れたら後で必ず手洗いをすることをお勧めします。

毒をもつ植物の利点は虫が寄り付かないことですね。ジギタリスをしばしば薔薇の近くに植えるのは虫よけ効果があるからだと教えられました。
バーティの薔薇の周りをぐるりと囲んでバラを護衛しています。

バーティの薔薇。Jacques Caltier (ジャックカルティエ)。
咲き始めました。
ジギタリスのお蔭で葉も花もつやつや元気です!