2019年7月18日

Aran Island (アラン島)

 ご機嫌いかがですか?
写真はアイルランドのアラン島。今回の旅の最後に以前から訪ねてみたかったアイルランドを旅することにしました。
ずっと昔、アラン島についての記事を読んだことがあります。大西洋から吹き付ける強風により天候が不順で夏でも雨の日が多く人々は忍耐強く暮らしているというイメージでした。

その印象を抱きつつ西海岸のDoolinからフェリーに乗りこみました。
大中小の3つの島が連なりアラン島と呼ばれています。一番手前のOirr(オイラー島)に上陸。
 人口は300人ほど。港近くに民家が集中しています。島内の移動は馬車か自転車及び徒歩。近年急激に増えてきた観光客のためのお洒落なB&Bやカフェも数件ありました。


 徒歩でトコトコ進んでいくと島の石を使ったドライウォールが続く景色に遭遇。羊やヤギのための牧草地を囲む低い石塀です。石を掘り出すだけでも大変な作業だったでしょうに根気よく積み上げるにはどれほどの時間がかかったことかご苦労がしのばれます。
現在の アラン島の産業の一番は観光。そして漁業とのこと。羊や牛の飼育をすることはなくなったらしくドライウォールの中は空でした。
 さらに先へ進み島で唯一のお土産物兼アランセーターを扱っているお店へ。
 イギリスからアイルランドへ来て一番印象的だったのは家々が比較的新しく見えることでした。このような伝統的石造りの民家を拝見しアイルランドのライフスタイルを見せていただいた気がします。


 島で代々クラフトショップを経営しているConaola Family。親子でショップの説明をしてくれました。息子のFanon(フィノオ)くんが8歳の時NHKの取材班が訪れ島の暮らしのレポート番組を作られたそうです。当時のアラン島は今よりずっと素朴だったとのこと。その後インターネットの普及により手軽に世界の情報が入手でき暮らしは豊かになり島もお洒落に変化しました。
 早速伝統的アランセーターを購入。
追加のオーダーもインターネットで受けてくれるそうです!

おまけの写真。
歩き疲れてカフェで一休み。
お茶の入ったマグも編み込み模様でした。

アラン島は私が抱いていた厳しい環境で生きる人々のイメージとは程遠く明るい観光地になっておりました。でも人懐こく暖かいアイリッシュ気質はそのままですっかり楽しく寛いで帰って参りました。